日本文化体験

中3で日本の文化を体験・研究する3泊4日の宿泊行事を行います この行事は「日本文化」「体験」「生徒行事」「分散型」をキーワードに、生徒が自ら研究テーマを設定し、プレゼンテーションと投票を繰り返して選ばれた6つのコースで実施されます。中2後期の企画制作というスタートから、中3の論文制作というゴールまで長い過程を通して日本文化の理解だけではなく、グループ活動での助け合いの精神、リーダーシップ、課題設定・問題解決能力を磨いていきます。この研修の様子は、地元新聞に取り上げられたり、TVで放映されたりすることもあります。研究結果は表現祭で発表し、各自が書いた論文で「論文集」を作ります。分散型修学旅行ともいえる日本文化体験が中学最後の集大成となります。興味を持った「日本」を学ぶために自ら企画し、中身を創り上げることは、通常の修学旅行にはない充実感や達成感を得ることができるばかりでなく、 企画力やプレゼンテーション能力、問題設定能力や問題解決能力など、幅広い能力を身につけることができます。

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白桃コース
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白桃コース
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白桃コース
白桃コース

白桃コースは山梨県山梨市と笛吹市を訪問しました。おもな目的は,第一次産業(農家,農協,果樹試験場),第二次産業(加工業),第三次産業(販売)の桃関連の方々に話を聞き,当地域の桃の将来のあり方を追求することです。さらに近年さかんな「第六次産業」を経営する方からも話を聞きました。

第六次産業とは農家自身が収穫したものをジュースなどに加工してカフェなどを経営する方です。訪問したどなたもおいしい桃を消費者に届けたいという思いで生産されていることを聞きました。また,輸出が近年さかになっているが国内の人にもっと桃を食べてもらいたいという農家,桃果汁をより多く消費者に届けたいが桃の生産量が減っており提供できないもどかしさをもつ加工業者,もっと桃を通じて地域を盛り上げたいカフェ経営者,桃生産の農家の負担が軽くなる品種を作れないかと試行錯誤する研究者,北海道から移住して桃の生産を始めた若者。地域の方々の話を聞いて,夜のミーティングは,桃を普及していくためにはどうしたらよいのか,桃の農家を増やすにはどうしたらよいのか,様々な立場から夜遅くまで協議しました。桃のカフェを経営している方からは桃の料理を教わりました。日増しに議論が盛り上がっていったのが印象的です。

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そばコース
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そばコース
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そばコース
そばコース

企画段階の研究テーマは、「国産のそば粉消費量を上げるには」でした。6月の事前学習には全国麺共同組合にて「そば打ち体験」行い、大手チェーンの「小諸そば」を運営する会社役員の方から国産を使いたくても安定して仕入れることが出来ない現実を知ります。「国産そば粉の消費量」を上げるために足りないのは需要であると思っていた生徒に問題提起をされ、9月の本番を迎えました。

9月24日本番、「そばコース」24名の生徒は山形県村山市を中心に訪問しました。そば街道、製粉所、製麺所、市役所、伝承館などで、蕎麦穫り体験、石臼体験、現地のそば打ち体験や見学、実食など蕎麦づくしの4日間でそばを主食とするのは難しいこと、農作物として蕎麦の実を生産が難しいことを学びます。そこで、テーマを「国産そば粉の生産量を上げるには」に変更し、最終日には成果発表会をゼミ形式で行ったことで、プロからご指摘を頂き、旅を終えました。

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仙台牛コース
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仙台牛コース
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仙台牛コース
仙台牛コース

和牛には、テレビなどでよく聞くランク付けがあるが、これはどういうものか、という疑問から出発したコースである。ランク付けを調べていくと、歩留まりと肉質で等級が決められている。特に肉質は、霜降り(サシの入ったもの)の割合の多いものが良いとされ、価格の基にもなっている。霜降りとは、脂肪の割合が多いもののことである。しかし健康志向の高まりもあり、牛肉は脂肪分の少ない赤身の方が好まれるのではないか、ならば赤身が評価される基準を新たに設けた方がいいのではないか、と考えた。

それを探求するために、肉質等級の最上ランクのみをブランドとして認めている仙台牛の産地に行き、研究者、生産者、消費者、販売者、農業高校の生徒を訪問した。牧場を見学したり、お話を伺ったり、インタビューをしたりして、多くの質問にも答えていただいた。現場を知ることで、多くのことを考え、学びを深めることができた。