理事長より

どの子も輝くばかりの個性と可能性を持っています。どのような環境にあっても自分らしさを発揮し、大切な人生を精一杯生きてほしい。その思いから、公文国際学園は一人ひとりの生徒を大切にし、彼らの可能性を大きく伸ばし、多感な時期の成長を十分に援助できる教育活動を常に考えています。

「国際学園」という名を冠した背景には、この学園から巣立っていく生徒たちが、やがては世界の中でリーダーシップを発揮して諸問題を解決できるような、グローバルな視点を持った、個性豊かな人間になってほしいという願いが込められています。

環境、民族、政治、経済、さらには教育の問題など、これからの世代は、他者を広く尊重しつつ、国家の枠を越えた課題を解決していかなければなりません。21世紀を生きる人間に必要な力は、自ら課題を求め大胆に追求しようとする意志であり、豊かな感受性を持って未来に向かっていく強い意欲だと思います。

本学園の生徒には、6年間の学園生活を通して、「教わる」だけでなく自ら主体的に学び、向上していく人間に育ってほしいと考えています。

高度な自学の能力と学力を身につけた生徒たちが、世界に向かってたくましく歩んでいくことを期待しております。

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公文倫子 理事長

校長より

21世紀の社会はめざましく変化しています。AIの急速な発展は便利さをもたらす一方で、人間にはどのような力が必要なのかという問いを私たちに突きつけています。世界各地で争いが続き、格差が広がる中で、異なる考えを敵視したり排除したりする動きも目立ちます。そんな時代だからこそ、自分の頭で考えて自分なりの答えを出す力、そして他者と対話しながら協働していく力が必要です。

本校では開校当初から、「自立した18歳」「自ら課題を設定し、努力して解決案を考えることができる生徒」の育成を目指してきました。生徒たちは校則のない伸びやかな雰囲気の中、自分たちで考え、話し合いを重ねながら日々の学校生活や学校行事をつくりあげます。また、育った環境や考え方が異なる友人と混ざり合うことで、時には葛藤しながら「異質の他者を認める」とはどういうことなのかを学んでいきます。学園での学びを通して、生徒たちには、自分自身の成功だけではなく、社会や世界のために動ける大人になってほしいと願っています。

まだやりたいことが決まっていなくても、6年間この学園でいろいろな経験を重ねる中で、自分の新しい面が見えてくるはずです。「国際人」とは、外国に慣れている人や外国語が話せる人を指すわけではありません。日本や世界のことをもっと知りたい、より良い未来について友人と語りたい、平和な社会を実現したい、そのような志を持つ皆さん、これからの公文国際学園を一緒につくっていきましょう。

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公文 晶子 校長